ふく。の日記

誰にも気付かれないような風に運ばれ、君は何処へ、僕は何処へ、気付かぬまま、また別の道

POLARIS / STRATOVARIUS

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STORATOVARIUSのアルバムでどれが一番好きかと聞かれたら、

毎回僕は少し考えて、

毎回このアルバムを挙げると思う。

いや、

間違いなく毎回このアルバムを挙げる。

 

-STRATOVARIUS-

そう、

フィンランドが産んだ、正統派メロディックヘヴィ・メタル・バンドの雄。

 

-POLARIS-

そして、そんな彼らが、心臓であるティモ・トルキを脱退により失いながら、

新たにギタリストとして迎えたマティアス・クピアイネンと共に、

2009年、

不死鳥の如く蘇った、

その復活の狼煙を上げたアルバム。

 

【当時のヒット状況】

アルバム POLARIS フィンランド2位

アルバム POLARIS 日本オリコン32位

シングル DEEP UNKNOWN フィンランド20位

 

アルバムの特徴は、ティモ・トルキ時代のメロディック・へヴィ・メタル・サウンドはそのままながらも、

ポップさと北欧メタル臭が後退し、その分プログレッシブ路線を押し出した、

僕の印象としては、そんな感じだろうか。

 

PVも作られた1曲目のDEEP UNKNOWNからして、ポップさも北欧メタル臭も後退したけど俺たちプログレッシブで正統派に攻めたぜ!(??)と言わんばかりに鼻息の荒さがプンプン伝わる気合いのナンバー。

 

秀逸なジャケットも手伝い、

またポップさが後退した事で独特の統一感も生まれ、

これまでのSTRATOVARIUSなのに、

明らかに新しいSTRATOVARIUSを感じる。

 

そう、

不死鳥のごとく、

燃え尽きた灰の中から蘇ったSTRATOVARIUS

 

続くミドルテンポの2曲目FALLING STARは、鼻息荒く窒息寸前の1曲目の後で、ふーっと息を吐く時間を与えて呼吸を整えさせてくれながらも、次への気持ちをじっくり高揚させてくれる、練られたナンバー。

 

どの曲も秀逸だが、

4曲目SECOND SIGHT、5曲目BLIND、7曲目FOREVER IS TODAYなど、鼻息荒いメタルナンバーが手に汗握る感じ。

8曲目HIGHER WE GOなんかも、イントロはかつての彼らのようにポップに攻めながら、サビはどことなく淡泊に聴こえるところが、むしろ青白い炎的な感じで、これまでの彼らからワンランク上に行った事を感じさせる。

そして!10曲目~11曲目と続いていくメドレーで、このアルバムは完全復活した彼らとして、クライマックスを迎えるのだ。

そうなのだ!!

12曲目のラストWHEN MOUTAINS FALLは勿論彼ららしいバラード。過去作のEAGLEHEARTを聴いた時も思ったが、彼らは時々J-POPを感じさせる(具体的には槇原敬之氏だったりする)。

 

そしてまた1曲目のDEEP UNKNOWNに戻りたくなる。

 

ここまでの復活を一体誰が予想しただろうか。

(ゴメンね!!)

そんな仕上がり。

 

何度聴いても飽きない、名作!

僕は大好きです。

 

音楽、いいですね!