ふく。の日記

誰にも気付かれないような風に運ばれ、君は何処へ、僕は何処へ、気付かぬまま、また別の道

夏祭り

カラリコロリと履き慣れぬ
下駄を鳴らして歩いてた
待ち合わせたのは市役所の
バス停の前のたい焼き屋

夏祭り
浴衣姿の君と手をつなぐ
頬染めて
はにかむ君がいとおしくて

金魚すくいにはしゃいでる
親子の列を 眺めてた
君は「いいな」とつぶやいて
僕に寄り添い瞳を閉じた

夏祭り
浴衣姿の君と手を繋ぐ
頬染めて
はにかむ君がいとおしくて

夏祭り
浴衣姿の君と手を繋ぐ
風鈴が
風に揺られて歌っていた

 

 

 

[2011.07.27]