ふく。の日記

誰にも気付かれないような風に運ばれ、君は何処へ、僕は何処へ、気付かぬまま、また別の道

NEW JERSEY / BON JOVI

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1980年代アメリカンハードロックの雄(※注1)、BON JOVIが発表した、通算4作目のアルバム。

 

 

 

【メンバー】

ボーカル:ジョン・ボン・ジョヴィ

ギター:リッチー・サンボラ

キーボード:デヴィッド・ラッシュバウム改めデヴィッド・ブライアン

ベース:アレック・ジョン・サッチ

ドラム:ティコ・トーレス

 

 

 

発売当時、全米ビルボードのアルバム週間チャートで4週間連続1位を獲得し、Wikipediaによると、【シングルでも「バッド・メディシン」(Bad Medicine)・「アイル・ビー・ゼア・フォー・ユー」(I'll be There For You)が全米ビルボードチャート1位となり、「ボーン・トゥ・ビー・マイ・ベイビー」(Born To Be My Baby)(全米ビルボードチャート3位)・「レイ・ユア・ハンズ・オン・ミー」(Lay Your Hands On Me)(全米ビルボードチャート7位)・「リヴィング・イン・シン」(Living In Sin)(全米ビルボードチャート9位)と相次いでTOP10入りを果たした。セールスは全米だけでも800万枚を記録し、トータルで1,800万枚以上セールスしたとされている】1枚。

 

 

とにかく、聴きました。

 

 

個人的には、勿論前半も好きだけど中盤から後半にかけての濃密さが、このアルバムの「傑作」度合いを決定的なものにしていると思う。

 

 

そんな訳で、前半の解説は省略。今さらいいでしょ、そこは。

 

 

当時は「ダサい歌詞」と言われたが、そもそも青春なんてものは大人から見ればダサいもんだよ気にすんなって感じの、5曲目BLOOD ON BLOOD。

 

 

ブルースフィーリングたっぷりの始まりから、ええーー!モトリークルーですかこれカッコイーー!!って感じの、ゴキゲン(※注2)な6曲目HOMEBOUND TRAIN。リッチーサンボラはボーカル上手いって言われてたけど勿論本職ギターも最高だぜ!

 

 

 

以降は、前作WANTED DEAD OR ALIVEの路線を踏襲した「カウボーイ的ナンバー組曲(??)」が続く(※注3)。

 

 

その始まり、7曲目のWILD IS THE WINDは何とあのダイアンウォーレンを共作に迎えたものの、売れっ子作曲家との共作と言う点が、本人たちにとっては恐らく黒歴史となったナンバー。

 

 

続く、個人的には長らくキャプテンキッドとキングオブスウィングのカヴァー曲だと思い込んでいた、8曲目RIDE COWBOY RIDE。

 

 

彼らの2大黒歴史ナンバーのひとつと思われる、ホーリーナイトとの共作が、9曲目STICK TO YOUR GUNS。僕のお気に入りナンバーで、当時は「この曲かI'LL BE THERE FOR YOUがネクストシングルだな。好みで言うとI'LL BE THERE FOR YOUだな」と思うくらい気に入っていたので、インタビューでジョンが気に入っていないと言っていたのを聞いた時には結構ショックだった(※注4)。

 

 

そして、ジョンとリッチーが生み出した魔法のような名曲が、10曲目のI'LL BE THERE FOR YOU。日本人のコアなファンの間では通称「あーびーぜーほーゆー」と称される事もある、名バラード(※注5)。二人が奏でるハモリはジョンレノンとポールマッカートニーのような魔法も感じさせるし、「君の為にどこまでも行く、君の吸う空気になりたいんだ!」などとドン引きもので少年諸君は口が裂けても言えないストーカーセリフをイケメン外人が代弁してくれると言う、夢のようなナンバー。ビートルズのDON'T LET ME DOWNを多分に思わせるので、特に作曲面ではリッチーの貢献度が高いと推測される(※注6)。

 

 

この流れがまた良い!!

 

 

「いやーもうこりゃお腹いっぱいだなー」と思っていると、

 

 

11曲目の99 IN THE SHADEからは、カウボーイ組曲後半戦、流れを崩さずに軽めに攻めてくるのがまた良い。トミーとジーナもさり気なく登場。ええーー!こんな後半のいわゆるB面曲に登場させちゃうの!?って言うのがまた良かった。

 

 

そして、12曲目LOVE FOR SALE。個人的はこの軽さが好き。途中で「Oh,Get  back」とオマージュのように歌っているのリッチーか。いちいち入る「合いの手」が良い。仲直りしてよー。で、ティコのコーラスも所々で聴けるし、最後の「Love for sale」も、恐らくティコ。何だか、ビートルズのBACK IN THE U.S.S.R風にも聴こえるので、作曲でイニシアチブを握ったのはリッチーか。

 

 

と、輸入盤はここまでなのですが。

 

 

当時の日本盤には、エクストラトラックとして、通常盤にはYOU GIVE A BAD NAMEのライヴバージョン、ピクチャー盤にはLIVIN' ON A PRAYERのライヴバージョンが収録されていて、それもまた、前作の余韻があって凄く印象的でした。

 

 

そして、

 

 

僕にとっては、ギターにコーラスに曲作りにと、リッチーサンボラの貢献度が計り知れないとも感じる1枚。

 

 

いつか、リッチーに聞いてみたい。

 

 

「自身の貢献度としては、最も高いと感じているのはこのアルバムではありませんか??それほど、あなたのほとばしる才能をこのアルバムから感じます」

 

 

 

と。

 

 

とにかく、また同じこと言ってしまいますが、この中盤から後半にかけての濃密さが、このアルバムを「ポップ好きなファンにもコアなファンにも愛される」傑作に押し上げたと。

 

 

 

信じて疑わない僕だったりします。

 

 

 

 

あースカッとした。

 

 

また聴こうっと。

 

 

音楽、いいですね!

 

 

※1988年発表作品

 

 

【注】

※注1及び6.感想には個人差があります。

※注2.時代を共有したボインと並び死語。

※注3.なんとソロアルバムにまで引きずり、そのままカウボーイ映画にもどうでも良い役で出演をねじ込む。長年ジョンの好みと思われてきたが、リッチー脱退後にこの傾向は完全に消滅。

※注4.記憶では「絶対にアルバムに入れたくないと反対していた」と言っていた、ような気がする。

※注5.だがしかし、Google先生にて「あーびーぜーほーゆー」で検索すると、レンブランツの同名異曲がトップに来てしまうのであった。