ふく。の日記

誰にも気付かれないような風に運ばれ、君は何処へ、僕は何処へ、気付かぬまま、また別の道

A HARD DAY'S NIGHT / THE BEATLES

前回、

 

 

敢えて「1」は外し「オリジナル・アルバム」で、僕が「一番最初に聴く事をオススメしたいビートルズのアルバム」として、

 

 

ラバー・ソウル」を挙げました。

 

 

では、僕が「二番目に聴く事をオススメしたいビートルズのアルバム」は何か?

 

 

難しいところですが、彼らにとって3枚目のアルバムとなる「ハード・デイズ・ナイト(旧タイトル:ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!)」を挙げたいと思います。

 

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【目次】

1.当時のヒット状況について

2.音楽性について

3.CD化からリマスターまで

4.僕が「二番目に聴く事をオススメしたいビートルズのアルバム」に挙げる理由

5.個人的な感想

 

【本題】

1.当時のヒット状況について

このアルバムは1964年イギリスにて発表。同年、アメリカでは別選曲による編集盤として発表されています。

(1)イギリスでの状況について ※メロディ・メーカー誌

 ・アルバム「A HARD DAY’S NIGHT」第1位(21週連続!)

 ・シングル「A HARD DAY’S NIGHT」第1位

 ・シングル「CAN’T BUY ME LOVE」第1位

(2)アメリカでの状況について ※ビルボード

 ・アルバム「A HARD DAY’S NIGHT」第1位(14週連続!)

 ・シングル「A HARD DAY’S NIGHT」第1位

 ・シングル「CAN’T BUY ME LOVE」第1位

  (2020/3/20時点で、日本語版Wikipediaの米国シングル年表には記載漏れ)

 ・シングル「I’LL CRY INSTEAD」第25位

 ・シングル「AND I LOVE HER」第12位

(3)ヒットチャートから見る1964年アメリカでのビートルズ旋風について

  ①4月4日付シングル週間チャートの1~5位までを独占

   1位 CAN’T BUY ME LOVE

   2位 TWIST AND SHOUT(最高位2位)

   3位 SHE LOVES YOU(最高位1位)

   4位 I WANT TO HOLD YOUR HAND(最高位1位)

   5位 PLEASE PLEASE ME(最高位3位)※この時の1位、2位はビートルズ

   以下、TOP100

   31位 I SAW HER STANDHING THERE(最高位14位)

   41位 FROM ME TO YOU(最高位41位)

   46位 DO YOU WANT TO KNOW A SECRET(最高位2位)

   58位 ALL MY LOVING(最高位45位)※カナダからの輸入盤

   65位 YOU CAN’T DO THAT(最高位48位)

   68位 ROOL OVER BEETHOVEN(最高位68位)※カナダからの輸入盤

   79位 THANK YOU GIRL(最高位35位)

   ※TOP100に計12曲がランクイン(カナダからの輸入盤2曲を含む)。

  ②年間シングルチャート

   1位 I WANT TO HOLD YOUR HAND

   2位 SHE LOVES YOU

   13位 A HARD DAY’S NIGHT

   14位 LOVE ME DO

   16位 PLEASE PLEASE ME

   40位 TWIST AND SHOUT

   52位 CAN’T BUY ME LOVE

   55位 DO YOU WANT TO KNOW A SECRET

   95位 I SAW HER STANDING THERE

まさに1964年当時、本国イギリスだけでなく、アメリカのヒットチャートでもビートルズ旋風が吹き荒れていました。

 

2.音楽性について

ジョン・レノンの曲が13曲中10曲を占める事からもわかる通り、ジョンの才能がいかんなく発揮された作品で、時折ポール・マッカートニー作のポップなナンバーが差し込まれており、ちょっとしたアコースティックギターや、ビートルズの得意とする3声(もしくは2声)のハーモニーが効果的。ジョージ・ハリスンのチェットアトキンスを意識したようなギタープレイや、リンゴの手数が多くなっても安定しているドラムも実に心地良い。

その音楽性は、「瑞々しく勢いのあるポップロックアルバム」と言えます。

 

3.CD化からリマスターまで

・初CD化 1987年(モノラル盤のみ)

・デジタルリマスター化 2009年(ステレオ盤、及びモノボックス)

SHM-CD化 2014年(持ってません)

※尚、日本ではレコード発売の当初から初CD化に至るまで、「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」とのタイトルで発売され親しまれてきたが、2000年、「ハード・デイズ・ナイト」に改称されました。

 

4.僕が「二番目に聴く事をオススメしたいビートルズのアルバム」に挙げる理由

ビートルズのロックバンドとしての勢い、魅力が存分に感じられる。

②リーダーであるジョン・レノンに焦点が定まり、全編に渡って彼の魅力が炸裂。

③初期作品の中では全曲オリジナル曲。

 

5.個人的な感想

とにかく、「ジョン・レノンの魅力がたっぷり」で「勢いがあって」、勿論「楽曲も良く」、そして「コーラスワークが素晴らしい」、そんな魅力にノックアウトされています。

ジョン・レノンの魅力で言えば、1曲目A HARD DAY’S NIGHTや2曲目I SHOULD HAVE KNOWN BETTER、8曲目ANY TIME AT ALLのような分かり易いナンバーから、9曲目I’LL CRY INSTEADや11曲目WHEN I GET HOME、12曲目YOU CAN’T DO THAT(ジョンの自信作!)のようにPOPで片付けてしまうには余りにも勿体ないジョン・レノンならではの癖があるナンバーまで、とにかく盛り沢山。

勢いで言えば、勿論A HARD DAY’S NIGHTから、リンゴのドラムが炸裂する4曲目I’M HAPPY JUST TO DANCE WITH YOUや6曲目TELL ME WHY、ポール作の7曲目CAN’T BUY ME LOVE等。

アコースティックギターが効果的な5曲目AND I LOVE HER(ガットギターも!)、10曲目THINGS WE SAID TODAYや13曲目I’LL BE BACKも埋もれる事無く輝きを放っています。

が、個人的には何と言っても、コーラスの美しい3曲目IF I FELLに耳を奪われます。ポールのコーラスは比較的王道なのだが、ジョンの主旋律を行ったりコーラスに回ったりまた主旋律に戻ったり、ジョンとポールが同じ旋律を歌ったり。かつてポールがインタビューで、ビートルズリードボーカルはどちらですか?と聞かれて「両方(Both)」と答えたと言うブログを見た事があるが、まさにそんな「Both」の魅力が詰め込まれたのが、IF I FELL。

初期ビートルズの勢いを最も感じられるアルバムとして、このハード・デイズ・ナイトはとてもオススメの1枚なのです。

ぜひ、大音量、もしくはヘッドホンでじっくりと、聴いてみて下さい。

 

 

音楽、いいですね!

 

ガストリックソース1%添加の鶏そぼろ

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鶏ひき肉    64.8%

醤油      18.4%

砂糖       9.9%

酒        5.9%

ガストリック   1.0%(後添加)※

合計     100%

 

※ガストリックソース

フランスから古くから伝わるコク出し調味料。

砂糖4とお酢1で煮詰めて家庭で作れる。

カレーやデミグラスソース、ビーシチュー、ナポリタンなどにちょい足しで、美味しさグッとプラス。

バニラアイスにかけても良し。

地味なので入れてもわからない人が多いと思いますが、抜いたら気付くと思います。

サッポロ一番 塩らーめん

 

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塩らーめんって言うより、タンメンの印象。

 

 

塩らーめんとタンメンの違いがわからないと言う方々の、その理由は、

 

 

 

ズバリこのサッポロ一番塩らーめんが、「タンメン」ではなく「塩らーめん」として心に染み込んでいるからではないだろうか。

 

 

 

胡椒、セロリ、ネギ、胡麻、鶏、味の素、あとは何だろう。

 

 

シンプルだけど複雑。

 

 

だけど、食べてみるとシンプル。

 

 

 

味の素で味をバランス良くまとめあげてるのかな。

 

 

旨いと思う。

WHEN SECONDS COUNT / SURVIVOR

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今となっては、懐メロバンド群が一緒にアメリカをツアーして回ったりしているが、ここ日本ではさっぱり存在感の薄れてしまった、80年代アメリカンロックバンドたち。

 

 

今回は、そんなバンド群の中で、現在もしっかりファンの間で語り継がれているバンド「サバイバー」のアルバムWHEN SECONDS COUNTを紹介したいと思います。

 

【目次】

1.当時のチャートアクションについて

2.メンバー構成などについて

3.音楽性について

4.僕の私的感想について

5.現在の入手可能状況について

 

 

 

【本題】

1.当時のチャートアクションについて ※ビルボード

 

 このアルバムは、1986年に発表されました。

・アルバム「WHEN SECONDS COUNT」 全米49位

・1stシングル「IS THIS LOVE」全米9位

・2ndシングル「HOW MUCH LOVE」全米51位

・3rdシングル「MAN AGAINST THE WORLD」全米86位

 

前作バイタル・サインズがロングヒットを記録し、ヒットシングルと共に全米ビルボードの年間チャートにも顔を出していた事や、この年の初めに映画ロッキーⅣの主題歌として発表され、ビルボード週間シングルチャートで全米第2位を記録したBURNING HEARTの実績を考えると、「え?嘘?トップ40にすら入れなかったの??」と言う驚きのチャートアクションです。

それでも、アルバムはゴールドディスクには到達したようで、日本ツアーも実現しています。

 

 

 

2.メンバー構成などについて

 

 ・ボーカル:ジミ・ジェイミソン

 ・ギター:フランキー・サリヴァン

 ・キーボード:ジム・ピートリック

 ・ベース:ステファン・エリス

 ・ドラム:マーク・ドラウベイ

 

 ※プロデュース:ロン・ネヴィソン&フランキー・サリヴァン

 ※シンセサイザー:マイク・モラン

 ※バックボーカル:ジミ・ジェイミソン、フランキー・サリヴァン、トム・ケリー

 ※アディショナル・シンセサイザー:ビル・クォモ

 ※アディショナル・バックボーカル:ジム・ピートリック、トミー・ショウ

 

  (補足)

ロン・ネヴィソンは、前作のプロデュースは勿論、ハートの「HEART」、オジーオズボーンの「罪と罰」、ヨーロッパの「OUT OF THIS WORLD」などを手掛けた。

マイク・モランはイアンギランバンドなどでも活躍、ビル・クォモは、スターシップやREO SPEEDWAGON、リチャード・マークスなどのアルバムにも参加。

トム・ケリーは当時、ビリースタインバーグとコンビを組んでの作曲家としても有名で、代表曲にマドンナのライク・ア・ヴァージン、シンディ・ローパーのトゥルー・カラーズ、バングルスのエターナル・フレイム、ハートのアローンなどがある。

トミー・ショウはご存知STYXのメンバーで、DAMN YANKEESで一緒だったジャック・ブレイズ(NIGHT RANGER)ともソングライティングチームを組んでいた。

 

 

 

3.音楽性について

ロディアスハードロック、ハードポップ、アメリカンロック等と表現される場合が多く、ファンや評論家からは、比較としてJOURNEYを引き合いに出される事が多い。

他にも、アルバムのライナーノーツでは「STYX、FOREIGNERと並んでアメリカンロック」の雄と称されたりもしたが、厳密には1980年前後に大成功を収めた前述3バンドの後発バンドの位置付けであり、ジム・ピートリックもかつてインタビューで、JOURNEYについて「意識した」との発言を残している。

また、同時期に活躍したラヴァーボーイや、80年代ハートや80年代CHICAGOや80年代スターシップ、90年前後のCHEAP TRICK、REO SPEEDWAGONやTOTO、サントラでの活躍が目立ったケニー・ロギンス等も、サバイバーと同じような括りで語られる場合もあり、時折、故ジョン・ウェットンを有したイギリスのバンドASIAや、サザンロックバンド38 SPECIALがここに含まれる場合もあるので、ファンは要チェック。同時期に大活躍したBOSTONとの比較はそれほど多くない。

尚、かつては彼らのような音楽性のアーティストに対して、産業ロックと言う言葉が使われ、80年代は皮肉を込めた表現、90年代以降は尊敬の念を込めた表現であったが、現在もそのような表現がされているのかは不明。

 

 

 

4.僕の私的感想について

個人的には、サバイバーと言えばこのアルバム。

全編に渡ってシンセサイザーの洪水になっており、ごく一部を除いてはベースの存在感が極めて低い(場合によっては聞こえない)等もあるが、フランキー・サリヴァンがプロデュースに携わっている為か、随所で聴かせるギターソロは勿論、シンセサイザーやキーボードと重なる繊細なギタープレイ、そのアレンジなども光っており、それがこのアルバムの重要なキーのひとつにもなっている。

ヒットシングルを含め、どの曲も名曲なので、ここでは、ヒットシングル以外の「まさにサバイバー」な4曲をピックアップ。

よって、JOURNEY風なTrk.8 BACKSTREET LOVE AFFAIR(2分51秒~3分8秒付近では本当にJOURNEYのSEPARATE WAYSになってしまう)やTrk.9 IN GOOD FAITH(タイトルも曲調もJOURNEYのFAITHFULLY…)も捨てがたいが、ここでは割愛。

 

・Trk.2 KEEP IT RIGHT HERE

これぞサバイバーな名曲。バラード調のキーボードで始まりながら、力強いJIMI JAMISONのボーカル&メロディで、楽曲をぐいぐい引っ張っていく。派手さは無いが聴き応え十分。

 

・Trk.5 REBEL SON

こちらも、まさにサバイバーな名曲。前作VITAL SIGNSやその後のJIM PETERIKも得意とする、最初は穏やかに、どんどんドラマチックに盛り上がっていくナンバー。

 

・Trk.6 OCEASN

CMにも使えそうなキャッチーな、一度聴いたら忘れられないナンバー。

 

・Trk.7 WHEN SECONDS COUNT

決して派手さは無いものの、メロディが見事。具体的な「何か」を思い起こさせる事も無い「つかみどころのない」印象も個人的には感じつつ、確かに耳に残る「不思議な」ナンバー。

 

 

 

5.現在の入手可能状況について

 リマスターされていないPONY CANYON盤(D32Y 0087)含め、輸入盤も比較的安価に入手可能。僕は、このPONY CANYON盤が安価で入手出来れば、それで十分かと思います。また、BMG JAPANからリリースされた、リマスターの紙ジャケ盤(BVCP 40033)は、ネットで見る限り入手困難と思われる。尚、輸入盤であるROCK CANDYリマスター(CANDY093)も音質は紙ジャケ同等だが、ボーナストラックにBURNING HEARTを収録している為、こちらもオススメ。

 

 

以上、今回は僕の大好きなサバイバーの、僕の大好きなアルバムWHEN SECONDS COUNTでした。

 

 

興味のある方はぜひ、聴いてみて下さい。

 

 

音楽、いいですね!

 

NEW JERSEY / BON JOVI

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1980年代アメリカンハードロックの雄(※注1)、BON JOVIが発表した、通算4作目のアルバム。

 

 

 

【メンバー】

ボーカル:ジョン・ボン・ジョヴィ

ギター:リッチー・サンボラ

キーボード:デヴィッド・ラッシュバウム改めデヴィッド・ブライアン

ベース:アレック・ジョン・サッチ

ドラム:ティコ・トーレス

 

 

 

発売当時、全米ビルボードのアルバム週間チャートで4週間連続1位を獲得し、Wikipediaによると、【シングルでも「バッド・メディシン」(Bad Medicine)・「アイル・ビー・ゼア・フォー・ユー」(I'll be There For You)が全米ビルボードチャート1位となり、「ボーン・トゥ・ビー・マイ・ベイビー」(Born To Be My Baby)(全米ビルボードチャート3位)・「レイ・ユア・ハンズ・オン・ミー」(Lay Your Hands On Me)(全米ビルボードチャート7位)・「リヴィング・イン・シン」(Living In Sin)(全米ビルボードチャート9位)と相次いでTOP10入りを果たした。セールスは全米だけでも800万枚を記録し、トータルで1,800万枚以上セールスしたとされている】1枚。

 

 

とにかく、聴きました。

 

 

個人的には、勿論前半も好きだけど中盤から後半にかけての濃密さが、このアルバムの「傑作」度合いを決定的なものにしていると思う。

 

 

そんな訳で、前半の解説は省略。今さらいいでしょ、そこは。

 

 

当時は「ダサい歌詞」と言われたが、そもそも青春なんてものは大人から見ればダサいもんだよ気にすんなって感じの、5曲目BLOOD ON BLOOD。

 

 

ブルースフィーリングたっぷりの始まりから、ええーー!モトリークルーですかこれカッコイーー!!って感じの、ゴキゲン(※注2)な6曲目HOMEBOUND TRAIN。リッチーサンボラはボーカル上手いって言われてたけど勿論本職ギターも最高だぜ!

 

 

 

以降は、前作WANTED DEAD OR ALIVEの路線を踏襲した「カウボーイ的ナンバー組曲(??)」が続く(※注3)。

 

 

その始まり、7曲目のWILD IS THE WINDは何とあのダイアンウォーレンを共作に迎えたものの、売れっ子作曲家との共作と言う点が、本人たちにとっては恐らく黒歴史となったナンバー。

 

 

続く、個人的には長らくキャプテンキッドとキングオブスウィングのカヴァー曲だと思い込んでいた、8曲目RIDE COWBOY RIDE。

 

 

彼らの2大黒歴史ナンバーのひとつと思われる、ホーリーナイトとの共作が、9曲目STICK TO YOUR GUNS。僕のお気に入りナンバーで、当時は「この曲かI'LL BE THERE FOR YOUがネクストシングルだな。好みで言うとI'LL BE THERE FOR YOUだな」と思うくらい気に入っていたので、インタビューでジョンが気に入っていないと言っていたのを聞いた時には結構ショックだった(※注4)。

 

 

そして、ジョンとリッチーが生み出した魔法のような名曲が、10曲目のI'LL BE THERE FOR YOU。日本人のコアなファンの間では通称「あーびーぜーほーゆー」と称される事もある、名バラード(※注5)。二人が奏でるハモリはジョンレノンとポールマッカートニーのような魔法も感じさせるし、「君の為にどこまでも行く、君の吸う空気になりたいんだ!」などとドン引きもので少年諸君は口が裂けても言えないストーカーセリフをイケメン外人が代弁してくれると言う、夢のようなナンバー。ビートルズのDON'T LET ME DOWNを多分に思わせるので、特に作曲面ではリッチーの貢献度が高いと推測される(※注6)。

 

 

この流れがまた良い!!

 

 

「いやーもうこりゃお腹いっぱいだなー」と思っていると、

 

 

11曲目の99 IN THE SHADEからは、カウボーイ組曲後半戦、流れを崩さずに軽めに攻めてくるのがまた良い。トミーとジーナもさり気なく登場。ええーー!こんな後半のいわゆるB面曲に登場させちゃうの!?って言うのがまた良かった。

 

 

そして、12曲目LOVE FOR SALE。個人的はこの軽さが好き。途中で「Oh,Get  back」とオマージュのように歌っているのリッチーか。いちいち入る「合いの手」が良い。仲直りしてよー。で、ティコのコーラスも所々で聴けるし、最後の「Love for sale」も、恐らくティコ。何だか、ビートルズのBACK IN THE U.S.S.R風にも聴こえるので、作曲でイニシアチブを握ったのはリッチーか。

 

 

と、輸入盤はここまでなのですが。

 

 

当時の日本盤には、エクストラトラックとして、通常盤にはYOU GIVE A BAD NAMEのライヴバージョン、ピクチャー盤にはLIVIN' ON A PRAYERのライヴバージョンが収録されていて、それもまた、前作の余韻があって凄く印象的でした。

 

 

そして、

 

 

僕にとっては、ギターにコーラスに曲作りにと、リッチーサンボラの貢献度が計り知れないとも感じる1枚。

 

 

いつか、リッチーに聞いてみたい。

 

 

「自身の貢献度としては、最も高いと感じているのはこのアルバムではありませんか??それほど、あなたのほとばしる才能をこのアルバムから感じます」

 

 

 

と。

 

 

とにかく、また同じこと言ってしまいますが、この中盤から後半にかけての濃密さが、このアルバムを「ポップ好きなファンにもコアなファンにも愛される」傑作に押し上げたと。

 

 

 

信じて疑わない僕だったりします。

 

 

 

 

あースカッとした。

 

 

また聴こうっと。

 

 

音楽、いいですね!

 

 

※1988年発表作品

 

 

【注】

※注1及び6.感想には個人差があります。

※注2.時代を共有したボインと並び死語。

※注3.なんとソロアルバムにまで引きずり、そのままカウボーイ映画にもどうでも良い役で出演をねじ込む。長年ジョンの好みと思われてきたが、リッチー脱退後にこの傾向は完全に消滅。

※注4.記憶では「絶対にアルバムに入れたくないと反対していた」と言っていた、ような気がする。

※注5.だがしかし、Google先生にて「あーびーぜーほーゆー」で検索すると、レンブランツの同名異曲がトップに来てしまうのであった。

GO! / FAIR WARNING

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彼らをシンプルに、でも少しだけわかりやすく表現する時、何て言えば良いだろうか。

 

 

「古き良き、正統派メロディックハードロックバンド」かな。

 

 

そんな彼らが1997年に発表した、サードアルバム「GO!」

 

 

◆メンバー◆

トミー・ハート(ボーカル)

ヘルゲ・エンゲルケ(ギター)

アンディ・マレツェク(ギター)

ウレ・リトゲン(ベース)

CC ベーレンス(ドラム)

 

 

(尚、ギターのアンディは病気の影響で、3曲目と13曲目に参加するにとどまっている)

 

 

僕は、このアルバムは凄く「名盤」だと思っています。

 

 

何しろ、BON JOVIのSLIPPERY WHEN WETにYOU GIVE LOVE A BAD NAMEとLIVIN' ON A PRAYERがあるように、

 

 

1曲目「ANGELS OF HEAVEN」と2曲目「SAVE ME」と言うアルバムを代表する名曲が序盤に畳みかけて登場するのだ。

 

 

その後も3曲目の名バラード「ALL ON YOUR OWN」と大らかに包み込むようなロックナンバーである4曲目「I'LL BE THERE」と息もつかせぬ展開。

 

 

序盤の4曲で勝負あり。

 

 

なのだが、

 

 

その後の余韻をしっかり継承したミドルテンポでかつメロディのしっかりしたナンバーが中盤から後半にかけて続く。

 

 

ねじを巻く音からオルゴールの音色でふっと一呼吸を置き、グルーヴが心地良い5曲目「MAN ON THE MOON」。

 

 

6曲目「WHTHOUT YOU」も、「MAN ON THE MOON」の雰囲気を継承しながら、サビは一転情熱的なトミーのボーカルが冴える。

 

 

ほっと一息ついたところで、アコースティックギターのイントロからしっかりと組み立てていく7曲目「FOLLOW MY HEART」も、派手さは無いが見事だ。

 

 

バラード調のキーボードとボーカルメロディで始まる8曲目「RIVERS OF LOVE」にも言える事だが、アルバム中盤は穏やかに始まりながらも淡泊にならずしっかりロックするナンバーが続く。

 

 

この辺りは、「ギターソロ以外をスタジオミュージシャンのように多彩にプレイする」ヘルゲの力量も大きく貢献していると思う。

 

 

コアなファンの間ではとかくアンディのギタープレイに注目が集まりがちだが(僕もそう)、ギターソロ以外で奏でられるヘルゲの多彩なプレイも実は要注目だ。

 

 

テンポ的には9曲目「SOMEWHERE」まで似たような展開が続くにもかかわらず、どの曲も違う彩りをしっかり感じさせるのは、むしろソロ以外でも力を発揮するヘルゲのギターあってこそだろう。

 

 

続くスローテンポの10曲目「EYES OF A STRANGER」は、ドイツ人らしい哀愁漂うメロディ(と思うのは、スコーピオンズを知っている世代だからか)が印象的な、「決してアメリカンにはならないバラード」。

 

 

と、ここで。

 

 

スローテンポからミドルテンポの曲が続いた中、「ポツンと一軒家」の如く、11曲目に突如姿を現した哀愁ハードナンバー「SAILING HOME」。

 

 

とここに来て、今回ポップで印象的なナンバーを提供している(Trk1、2、11)のが、ヘルゲであるという事実に気付く。

 

 

このアルバムにおけるヘルゲの計り知れない貢献度を確認する瞬間だ。

 

 

その山を越えたら、あとはアルバムのラストに向け、再びミディアムナンバーである12曲目「THE WAY YOU WANT IT」、なのだが、哀愁と言うよりは爽やかさが耳に残る。

 

 

そして、

 

 

最後に来るのは、ヘルゲのアコースティックギターとアンディによる抜群のエレクトリックギターが印象的な、13曲目「THE LOVE SONG」。アルバム中どのギターソロよりも泣きの炸裂するアンディの演奏で、まさにこのアルバムは静かなる大円団を迎える。

 

 

 

個人的には、やはり爽やかで力強くメロディのはっきりした2曲目「SAVE ME」が一番のオススメなのだが。

 

 

中盤から後半にかけて続くミディアムからスローなナンバーのお陰で、アルバムがTOO MUCHになりすぎず、とても聴きやすい。

 

 

そして、ラストにアンディのギターで気持ちが高揚し、

 

 

もう一度1曲目から聴きたくなる。

 

 

のだな、僕は。

 

 

もう、発表から20年以上経つのだが、未だに飽きずに聴いている。

 

 

 

オススメの1枚!です。

 

 

音楽、いいですね!

 

 

WHAT'S MY NAME / RINGO STARR

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おおー…。



良い…。




派手な大ヒット曲は出ないかもしれないが、末永く聴き続けるアルバムになるのではないか。



それが、数回このアルバムを聴いた僕の感想です。



01.Gotta get up to get down
 リズムやハモンドオルガン風のキーボードに、
 古き良き70年代ロックの雰囲気を感じる。
 まずは挨拶代わりに、このアルバムを象徴するナンバー。

02.It’s not love that you want
 Please please me風なイントロ、T-Rex風なAメロ。
 Please please meではなくGive meと歌っている歌詞にもニヤリ。

03.Grow old with me
 最初はキーがかなり低く感じるが、数回聴けば違和感は無くなる。
 Free as a birdのように、ジョンレノン節でありながらポールの声が
 しっかりハマる。「ジョンとポールの相性の良さ」を改めて感じる。

04.Magic
 全編に渡ってスティーヴ・ルカサー節のギターが心地良い。

05.Money
 カバー曲。このアルバムにぴったりのロックンロールナンバー。
 Magicとは一転して裏方に徹するスティーヴ・ルカサーの器用さが光る。

06.Better days
 Moneyを受け継ぐようにロックなギターで始まるナンバー。
 メロディも冴える。
 話題となっているGrow old with meやMoneyだけでなく、
 良い曲が多いこのアルバムを象徴するナンバー。

07.Life is good
 Aメロの最初がBOØWYのB・BLUEと思うのは僕だけだろうか。
 ギターソロの最初に来るWith a little help from my friendsのメロディ。
 こちらに思わずニヤリとするのは、僕だけではないだろう。

08.Thank God For Music
 ゴキゲンなピアノとギターに続いて、カモン・フィール・ザ・ノイズ
 を思わせる印象的なメロディが登場(これが曲の軸になる)。
 ギターソロの最初で奏でられるフレーズに、思わずジョージを感じる。

09.Send love spread peace
 甘酸っぱいメロディが印象的。Imagineなんて歌詞にも
 ジョンレノンを感じるものの、僕はジョージを感じたりもする。
 ドニー・ヴィーにも歌って欲しいナンバー。

10.What’s my name
 大円団、
 ライヴのラスト、
 セッションタイムが見えるようなナンバー。
 物足りないくらい、
 あっという間の全10曲を締めくくるにはもってこいだ。



僕の全体的な印象として、



コード進行は比較的シンプルに、
基本は丁寧なメロディと演奏、アレンジ、
印象的なギターとキーボードを引き連れて、
ミドルテンポだけどテンポの良い楽曲が並んでいる。



そして、



「どの曲も良い」



実はポールよりもリンゴの方が元気なのでは?とさえ思ってしまう出来栄えだと思う。



なんかまだ聴き足りないなー。



と思って、また1曲目へ。



あー。



ジョンやジョージを感じつつ、もう少しポールも感じたいな、なんて思ったりすると。



2人が元気なうちに、ポール&リンゴ名義のアルバムが聴きたい。




って正直に思ったりもする。



とにかく。


生き生きとして、すごくグッと沁みるアルバムだと思います。


音楽、いいですね!



※2019年発表作品。