ふく。の日記

誰にも気付かれないような風に運ばれ、君は何処へ、僕は何処へ、気付かぬまま、また別の道

IMAGINE -MUSIC FROM THE MOTION PICTURE- / JOHN LENNON

1988年に公開されたジョン・レノンの伝記映画「イマジン」。

のサントラ。

 

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僕は、サントラと言うよりベストとして聴いているかなあ。

 

どんな方にお勧めかと言うと、少しジョン・レノンを聴いているけど1枚で駆け足で聴きたい、選曲どうしようかなって方、かな。。

 

選曲も、

まあサントラだからジョンとヨーコのバラードは必要だよなあ、

とか、

ハウ?よりもラヴのほうが良いんじゃないか、いやいやそこはリアル・ラヴが収録されてるから良いんだよ、

とか、

ひとりぼっちのアイツやインスタント・カーマも欲しかったな、

とか、

そう言う事を思いながら改めてジョン・レノンって良いなと思いつつ、

やっぱりこの選曲に何のケチも無いかな僕は。

 

とにかく、ビートルズのツイスト・アンド・シャウトから、

ソロのスターティング・オーバーまで網羅。

 

このアルバムが出た頃僕はまだ高校生で、

知った時には既に亡くなっていたジョン・レノンの伝記映画を、

地元の映画館に観に行った。

今みたいにYouTubeもない時代、

 

動くジョン・レノンを見て、

未発表曲や未発表バージョンを聴いて、

とにかく感動した。

 

その映画館も、とっくに無いけど、

でも、思い出には残ってる。

そうだな、

中学生、高校生で、

ビートルズジョン・レノンを好きな変わった同級生、

それが僕だった。

僕の事は良く知らない人も、

何だかアイツ、ビートルズ好きらしいぜ、

って感じだった。

僕は僕で、

ビートルズスタンド・バイ・ミーって良い曲だな、貸してくれよ」と言う同級生に、

「いやいやそれはジョン・レノンのソロ。しかも、ベンEキングのカバー」とか冷めた気持ちで受け止める何とも斜に構えた食えない少年であった。

おい、少年!

いいぞ!その感じ!

 

当時、

まずはラジオでイマジンのリハーサルバージョンを聴いて、

スタジオバージョンと違う語り口調の箇所があって、

感極まったDJが歌っているのか!と

部屋で聴いて思ったものだ。

 

その部屋は

今は娘に明け渡している。

娘も、

同じ部屋で彼女なりの思い出をこれから作るんだろうな。

 

まあそれは本題からズレるので置いておいて。

 

とにかくこのサントラ「イマジン」。

あーいいなーと。

何回聴いても、

何十回聴いても、

何百回聴いても思う。

 

映画も良いです。

夜中、

酒を飲んで一人、

ぼんやり観る。

観終わったら、

天井を観ながらこのサントラ。

アルバムが終わるころには、

寝落ち。

 

夢の中でジョンに会いたいとか、

思いながら。

 

音楽、いいですね!

POLARIS / STRATOVARIUS

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STORATOVARIUSのアルバムでどれが一番好きかと聞かれたら、

毎回僕は少し考えて、

毎回このアルバムを挙げると思う。

いや、

間違いなく毎回このアルバムを挙げる。

 

-STRATOVARIUS-

そう、

フィンランドが産んだ、正統派メロディックヘヴィ・メタル・バンドの雄。

 

-POLARIS-

そして、そんな彼らが、心臓であるティモ・トルキを脱退により失いながら、

新たにギタリストとして迎えたマティアス・クピアイネンと共に、

2009年、

不死鳥の如く蘇った、

その復活の狼煙を上げたアルバム。

 

【当時のヒット状況】

アルバム POLARIS フィンランド2位

アルバム POLARIS 日本オリコン32位

シングル DEEP UNKNOWN フィンランド20位

 

アルバムの特徴は、ティモ・トルキ時代のメロディック・へヴィ・メタル・サウンドはそのままながらも、

ポップさと北欧メタル臭が後退し、その分プログレッシブ路線を押し出した、

僕の印象としては、そんな感じだろうか。

 

PVも作られた1曲目のDEEP UNKNOWNからして、ポップさも北欧メタル臭も後退したけど俺たちプログレッシブで正統派に攻めたぜ!(??)と言わんばかりに鼻息の荒さがプンプン伝わる気合いのナンバー。

 

秀逸なジャケットも手伝い、

またポップさが後退した事で独特の統一感も生まれ、

これまでのSTRATOVARIUSなのに、

明らかに新しいSTRATOVARIUSを感じる。

 

そう、

不死鳥のごとく、

燃え尽きた灰の中から蘇ったSTRATOVARIUS

 

続くミドルテンポの2曲目FALLING STARは、鼻息荒く窒息寸前の1曲目の後で、ふーっと息を吐く時間を与えて呼吸を整えさせてくれながらも、次への気持ちをじっくり高揚させてくれる、練られたナンバー。

 

どの曲も秀逸だが、

4曲目SECOND SIGHT、5曲目BLIND、7曲目FOREVER IS TODAYなど、鼻息荒いメタルナンバーが手に汗握る感じ。

8曲目HIGHER WE GOなんかも、イントロはかつての彼らのようにポップに攻めながら、サビはどことなく淡泊に聴こえるところが、むしろ青白い炎的な感じで、これまでの彼らからワンランク上に行った事を感じさせる。

そして!10曲目~11曲目と続いていくメドレーで、このアルバムは完全復活した彼らとして、クライマックスを迎えるのだ。

そうなのだ!!

12曲目のラストWHEN MOUTAINS FALLは勿論彼ららしいバラード。過去作のEAGLEHEARTを聴いた時も思ったが、彼らは時々J-POPを感じさせる(具体的には槇原敬之氏だったりする)。

 

そしてまた1曲目のDEEP UNKNOWNに戻りたくなる。

 

ここまでの復活を一体誰が予想しただろうか。

(ゴメンね!!)

そんな仕上がり。

 

何度聴いても飽きない、名作!

僕は大好きです。

 

音楽、いいですね!

BAD ENGLISH / BAD ENGLISH

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説明不要かもしれないが。

 

元ベイビーズのジョン・ウェイト(Vo)とジョナサン・ケイン(Key)、リッキー・フィリップス(B)に、元ジャーニーのニール・ショーン(G)と愛弟子ディーン・カストロノヴォ(Dr)が合流した、英米混合のスーパーグループ。

 

が、1989年に発表したのがこのアルバム。

 

【当時のヒット状況】

アルバム BAD ENGLISH 全米21位(プラチナム

シングル Forget Me Not 全米45位

シングル When I See You Smile 全米1位

シングル Price Of Love 全米5位

シングル Heaven Is A Four Letter Word 全米66位

シングル Possession 全米21位

 

個人的に驚いたのが、アルバムが全米21位止まりだった事。

(当時はロングヒットしていた記憶があるので、プラチナム獲得は納得)

 

まあ、勝気な印象のあるニール・ショーンからすれば失敗作に映ったのかもしれない。

ギターももっと弾きたかったみたいだし。

そんなこんなで、彼らは2枚目アルバムリリース直前に解散(それを知ったのは、2枚目がリリースされて少し経ってから)。

 

ただ、僕から見れば、ニールとジョナサンのキャリアハイはここ!って印象かな。

 

でも、当時はあまりそんなこと考えてなくて、

お決まりのMTVヘッドバンガーズボールで流れていたForget Me Notにノックアウトされて、行きつけのレンタルCD店で借りて、

Possessionがお気に入りだったな。

 

ただ、そのForget Me Notもヒットせず(TOP40に入っていなかったので、ヒットの認識は無かった)、個人的にアルバムだけを聴いていたら、いつの間にかWhen I See You Smileがあれよあれよと言う間に全米1位に輝いて、その後、ドン・ヘンリーみたいなPVのPrice Of Loveがロングヒット。

 

懐かしいな。

 

当時は音像がかなり分厚くゴージャスな印象で、聴いていて疲れる感じもして、ハートのBRIGADEもプロデュースしたリッチー・ズィトーはやり過ぎかなーとか思ったりしていましたが、

 

今聴くと、いや、もっともっと!と言う訳で、ROCK CANDYレーベルのリマスターを買い直したりして。

 

今もお気に入りで聴いています。

 

個人的にこのバンドの中心は、何と言ってもボーカルのジョン・ウェイト。

甘いヴォイスで、声域もそんなに広いとは感じないのだが、甘いバラードからハードロックまでそつなく歌いこなすその力量も含め、僕にとっては実に魅力的。

 

上記以外の曲では、6曲目のTough Time Don't  Lastや7曲目Ghost In Your Heartと言ったナンバーも好きかなあ。

 

全体的に垢抜けたナンバーも悪くないし、それが無いと物足りないんだけど、でもやっぱりこのアルバムのコアになるのは、ちょっと憂いのあるナンバーの数々。

 

ジャーニー好きにもおススメかもしれないけど、同じ英米混合のフォリナーが好きな方により一層オススメ!!

 

って、ジャーニー好きな人はフォリナーも好きだろうし、フォリナー好きな人はジャーニーも好きだろうから、そういう方はみんな聴いてね!って感じ。

 

このアルバムにおけるニールの、弾くとこは弾く、引くとこは引く(笑)なギタープレイが、凄くバランス良くて好き。やっぱり歌モノROCKだから、アルバムにおけるギターはこのくらいで、あとはライヴで!!ってのが僕は好きかな。

 

はい、

 

僕にとっては色褪せない1枚。

 

音楽、いいですね!

終わりのない夏/J-WALK

今から30年以上も前。

 

1989年の夏、

 

同級生のO塚くんが、彼の家で僕に教えてくれたアルバム。

 

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洋楽一辺倒の僕と違いO塚くんはJ-ROCK派で、

 

彼の家に置いてあったエレキギターで、得意げに氷室のDear  Algernonを聴かせてくれて。

 

僕は、目の前でエレキギター(勿論繋いではいない)を弾いて貰うのは初めてだったから、

 

とても感動したのを覚えている。

 

そんな彼が、

 

「このアルバムだけは、何年経っても飽きないんだよなー」

 

などと、今思えばまだ発売から2年しか経ってないし、

 

当時俺たちまだ16歳くらいで何言ってんだよとのツッコミも入るのだろうが。

 

当時は妙に説得力のある言葉だった。

 

僕の初J-ROCKは、恐らく彼らだろう。

 

あれから、今年で31回目の夏が来ようとしている。

 

O塚くんとは、高校の卒業以来会っていないが。

 

そうそう、確か彼の家は、今でもよく行くCD屋さんから、多分200~300mくらい先だったと思う。

 

そんな訳で。

 

J-WALKの魔法と、

 

彼の言葉の魔法は今年も健在で、

 

今年も僕は、このアルバムを聴く。

 

暑い夏を吹き飛ばす系の音楽じゃなく、

 

暑い夏に木陰の下で風に吹かれながら、汗を拭いながら、

 

ひと息ついて聴きたい。

 

そんなグッドミュージック。

 

中古なら安く売ってるから、

 

僕はおススメしたいと思います。

 

音楽、いいですね!

 

 

RATTLE AND HUM / U2

邦題:魂の叫び。

 

今も世界の最高峰ロックバンドに位置するU2の、ライヴとスタジオ録音を織り交ぜたアルバムで、

 

同名映画のサウンドトラックでもある。

(映画は見てません…)

 

僕は、U2と言ったらコレ!!です。

 

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ってゆうか、U2のアルバムは他にも何枚か持ってますが、オフィシャルはもうこれしか聴いてません!

 

 

名曲も熱気も、

 

カヴァー曲も大物ゲストも、

 

盛り沢山!!

 

勿論、英米でNo.1を記録。

 

シングルヒットは以下。

 

・DESIRE 全米3位

・ANGEL OF HARLEM 全米14位

・WHEN LOVE COMES TO TOWN 全米68位

・ALL I WANT IS YOU 全米83位

 

U2は、

 

僕が洋楽を聴き始めたばかりの高校生の頃、友達から教えて貰ったバンドだ。

 

当時「BON JOVIかそれ以上の人気だ」と言われ、期待に胸をときめかせ、

 

坂道の途中にあったレンタルCD店、「友〇愛」へ。

 

店内では、アルバムがランキング順に壁に貼ってあって(?)、

 

おーこれがU2か!!と思いながら借りて、

 

(あ、ダビング用のカセットはAXIAね)

 

でも、派手なBON JOVIに慣れていたので地味に聞こえたかな。

 

それもで、聴き込んでいくうちに、

 

この何とも言えない熱量に魅了され、

 

今もクルマにはかならずこのCDを入れてあります。

 

20枚くらい入るケースに、アルバムは常に入れ替わっているのですが、

 

このアルバムは、BON JOVIのNEW JERSEYやSURVIVORのWHEN SECONDS COUNT、ROXY BLUEのWANT SOME?、ジョンレノンのイマジンサントラ盤と共に、

 

J2落ち(?)の経験の無い、

 

僕にとってのレジェンドアルバム。

 

勿論、ウォークマンにも入れて、

 

会社の帰り道でも聴きます。

 

たった4人が織りなす魔法のような一体感。

 

Ama〇onでは1円+送料で購入できると思いますので、

 

未聴の方にはぜひオススメ!です!!

 

音楽、いいですね!

 

※1988年発表作品

OPERATION:MINDCRIME / QUEENSRYCHE

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僕にとって初めてのへヴィ・メタルとは、

 

実はIRON MAIDENでもJUDAS PRIESTでもなく、

 

その次世代の旗手として注目を集めていたQUEENSRYCHEだった(と言うほど大げさな気持ちでは聴いていなかったが…)。

 

まあ、きっかけは簡単です。

 

当時、深夜放送していたMTVヘッドバンガーズボール。

 

ここで緊張感あふれる映像に乗せて流れていたEYES OF A STRANGERやI DON'T BELIEVE IN LOVE。

 

映像の中で繰り広げられるドラマと、バンドのカリスマ性、

 

ジェフ・テイトの印象的なハイトーンボーカル。

 

そして何より、

 

確かな技術によるタイトな演奏と、楽曲のキャッチーさ。

 

すっかり彼らの虜になった僕は、高校生の時点で彼らのCDを購入した。

 

いや、多分近所のレンタルレコード店には彼らのCDが無く、どうしても聴きたかったんだと思う。

 

自宅でドキドキしながらCDをかけると、

 

何やら怪しげなSEに導かれ、

 

スコットロッケンフィールドの「行進」しているかのようなドラム、

 

アルバムジャケットそのものの群衆の声、

 

拡声器から群衆を煽るような声、

 

ニゾンで奏でられる2本ギター、

 

おおおおーーーー

 

おおおおおーーーー

 

なんだか凄そうだぞこれはー、

 

クリーンなトーンのギターから、

 

刻むビート、

 

高鳴る鼓動、

 

とまあこの緊張感がずーーーーーーーーーーっとアルバムまるごと続く、

 

という稀有なアルバム。

 

しかもラストは、今となっては確かにそう言うラストかもしれないが、

 

当時は鳥肌でした。

 

いやほんと、どの曲も良いし、

 

コンセプトアルバムとしての一体感もあるし。

 

発売後30年経った今でも、

 

僕の中で「HM/HRのコンセプトアルバムと言えばコレ!」の大傑作なのです。

 

ちなみに当時は、アルバムがビルボード週間チャートで56位止まりも、最終的にはプラチナムを獲得。

 

シングルは、EYES OF A STRANGERが35位(え、そんなに上昇したの!?すごい!!)。

 

ヒットチャート上は次作「EMPIRE」でブレイクするんだけど、

 

個人的にはコレ!!

 

って言うか、コレ1枚で、他を理解するところまで到達出来てません!

 

で、

 

元々のCDも良いですが、

 

SHM-CDも凄く音が良かった(SHM-CDと言うよりリマスター効果かな…わかりません…)ので、

 

初めて聴くならそちらがオススメ!!

 

とにかく、

 

ウ〇ンコ漏れちゃうくらいの傑作だと僕は思います。

 

僕の中では全く色褪せません。

 

このまま死ぬまで色褪せないと思います!

 

音楽、いいですね!

 

※1988年発表作品

INTUITION / TNT

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今回は所謂HM/HR(ヘヴィメタル/ハードロック)に話の舵を切り、ノルウェーのハードロックバンドTNTが1989年に発表した4枚目のアルバム「INTUITION(邦題:インテュイション~直感~)」を紹介します。

 

とにかくこのアルバム、個人的には本当によく聞いた。

 

いや、今でも聴いている。

 

いやいや、たった今も聴いている!

 

出会いは高校生の頃。まだ、鼻水も垂れていた頃に親友の影響でボン・ジョヴィを聴き始めた僕が、超名曲であるタイトルチューンINTUITIONを聴いて稲妻ショックを受けて以来の愛聴盤だ。

 

このアルバムを出来るだけ簡潔に言うなら、

 

「傑作」

 

なのだが、

 

もう少し言うと、透明感と一筋縄ではいかない個性の融合したメロディック・ハードロック・アルバム。

 

かな。

 

トニー・ハーネルのハイトーンを活かしたとことんPOPな曲もありながら、ロニー・ル・テクロの変態ギタープレイや構築美の冴える楽曲群が、このアルバムを「リスナーの人生で埋もれないスペシャルなもの」に引き上げている、

 

と、

 

僕は思っている。

 

当時、深夜に放送していたMTVヘッドバンガーズボールのインタビューでは「ゲストにジョー・リン・ターナーを迎えアメリカ進出を」と言っていたような記憶があるし、とにかく本人たちとしては鼻息荒く世界制覇を目指したアルバムだと思うし、

 

北欧で世界を目指したバンドのアルバムとしては、プリティ・メイズのフューチャー・ワールドと共に、ヨーロッパのファイナル・カウント・ダウンに匹敵するんじゃないかと。

 

いや、むしろ、人によっては「超えている」んじゃないだろうか。

 

僕のような、いわゆるボン・ジョヴィのニュー・ジャージー(人によってはワイルドインザストリーツ)で洋楽ハードロックに入った世代であれば、

 

ボン・ジョヴィのアルバムを筆頭に、

 

モトリー・クルードクター・フィールグッド

 

ガンズ・アンド・ローゼスのアペタイト・フォー・デストラクション、

 

デフレパードのヒステリア、

 

と言った全米No.1アルバム群と並んでこのアルバムを「80年代後半名盤5選」に挙げる人も決して少なくないと思う。

 

実際、色んな人のブログを見ると、「名盤」「日本でヒット」等の文字があちこちで並んでおり、聴いた多くの人たちの心に今も残っているのを感じる。

 

のだが。

 

意外にも、当時のヒット状況は、そうでは無かった。

 

以下、今作のヒット状況。

 

・アルバム ノルウェー3位。全米111位

・シングル インテュイション ノルウェー5位

・シングル トゥナイト・アイム・フォーリング ノルウェー12位

 

ちなみに、前作テル・ノー・テイルズのヒット状況は以下。

 

・アルバム ノルウェー1位。全米100位

・シングル 10,000ラヴァーズ ノルウェー2位

 

この結果を比較すると、世界制覇を狙っていた当時の本人たちや、空前のハードロックブームで二匹目のドジョウたちを狙っていたレコード会社としては「惨敗」に近い心情だったのではないかと想像に難くない。その証拠に、彼らはこのアルバムでレコード会社からの契約を切られてしまう。

 

とは言え、このアルバムの煌めくような魅力は、そんな事では一切揺るがない。

 

当時本人たちに「とことんPOPに振り切った」「出来ればアルバムには収録したくなかった」と言わしめてしまった5曲目のタイトルチューンや、3曲目のトゥナイト・アイム・フォーリング、9曲目テイク・ミー・ダウンと言ったPOPなナンバーはこのアルバムを大空に羽ばたかせる翼となり、癖がありながらも構築美に溢れる1曲目コート・ビトゥウィーン・ザ・タイガーや10曲目ウィズダムはマニアにもなめられないハードロック然とした輝きを放ち、アルバムのボトムを支える両輪となっている。

 

うん、何度聴いても良い!

 

何年経っても良い!!

 

未聴の方は、中古で安く入手可能な旧規格盤でも良いので、ぜひ、聴いてみて下さい。

 

音楽、いいですね!

 

オマケ

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